Loccaは水道水を給水タンクに注ぎ、活性炭などのカートリッジでろ過して使う浄水型です。3機種とも29種類の物質を除去し、1本でろ過できる量はlittaが800Lで、Locca Smartが1,800L。
味は元の水道水とカートリッジの状態で決まり、天然水のように水源を選ぶ仕組みではありません。月額と解約金の全体はLoccaの解約金と月額で確認できます。
ろ過の方式と性能。3機種のカートリッジを比べてみた
3機種とも活性炭を使ったカートリッジで水道水をろ過し、除去できる物質は同じ29種類です。違いは総ろ過量と交換の間隔で、1日の目安はlittaとSlim-RⅡが約3.3L、Locca Smartが約5L。
| 機種 | ろ材 | ろ過流量 | 総ろ過量 | 交換の間隔 | 1日の使用目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| litta | 活性炭・ポリプロピレン・ナノフィルター | 1分1.2L | 800L | 8か月に1回 | 約3.3L |
| Slim-RⅡ | 不織布・活性炭 | 1分1.1L | 900L | 9か月に1回 | 約3.3L |
| Locca Smart | プレカーボンフィルター・ナノメンブレンフィルター | 1分0.71L | 1,800L | 12か月に1回 | 約5L |
総ろ過量は、除去率80%を保てる量として公式が示す数字です。littaは800Lを8か月で割ると月100Lで、1日約3.3Lにあたります。
Locca Smartは1,800Lを12か月で使う設計で、月150L。料理にも浄水を多く使う世帯ほど、交換の間隔に余裕が出る機種です。
ろ過流量はカートリッジを水が通る速さで、littaは1分1.2L。Locca Smartは0.71Lと遅い代わりに、ろ過できる総量が大きい作りです。
カートリッジは交換の時期になると自宅に届き、代金は月額に含まれます。自分で差し替える方式で、littaは袋から出して挿入口に回し入れる手順。
浄水型は水道につなぐ工事が要らず、電源があれば置けます。ボトルの保管場所も要らない代わりに、給水タンクへ水道水を注ぐ手間が毎日かかる仕組みです。
除去できる29種類の内訳。ミネラルは残る
29種類は、家庭用浄水器の規格にあたるJIS S 3201で定められた17項目と、それ以外の12項目を合わせた数です。公式の説明では、ミネラル成分は残したまま塩素やトリハロメタンを取り除く仕組み。
| 区分 | 数 | 含まれる物質 |
|---|---|---|
| JIS S 3201の項目 | 17 | 遊離残留塩素・濁り・総トリハロメタン・溶解性鉛・CAT・2-MIB・ジェオスミンなど |
| その他の項目 | 12 | PFOS・PFOA・アルミニウム・溶解性鉄・水銀・トルエン・キシレンなど |
JIS S 3201の17項目には、ほかにクロロホルムやベンゼンなどの有機物が並びます。陰イオン界面活性剤とフェノール類も対象。
その他の12項目には、四塩化炭素とダイアジノンも入ります。エチルベンゼンとジクロロアセトニトリルも対象の物質。
- 塩素に関わる物質: 遊離残留塩素、クロロホルム、総トリハロメタン
- 金属: 溶解性鉛とアルミニウム、溶解性鉄、水銀
- 有機フッ素化合物: PFOS、PFOA
水道水のにおいの原因として公式が挙げるのは残留塩素。カートリッジがこれを取り除くことで、蛇口から直接飲む水とは味が変わります。
一方で、ミネラルは残る設計のため、元の水道水の硬さはそのまま出ます。水道水が硬水の地域でも使えると公式は案内しており、硬さを変える仕組みではありません。
PFASのうち除去の対象はPFOSとPFOAの2つ。3機種とも同じ29種類を除去するため、機種を選ぶときは除去性能ではなく総ろ過量とタンク容量で比べる形になります。
1日何Lまで使えるか。使う量別にカートリッジ代を計算!
littaは1日約3.3Lまでなら定期のカートリッジだけで足り、それを超えると追加の注文が必要。追加のカートリッジは、littaのお得プランで1本2,380円。
| 1日に使う量 | 8か月でろ過する量 | 必要なカートリッジ | 追加の費用 月あたり |
|---|---|---|---|
| 2L | 約480L | 1本 | 0円 |
| 3.3L | 約800L | 1本 | 0円 |
| 5L | 約1,200L | 2本 | 約298円 |
| 8L | 約1,920L | 3本 | 約595円 |
表はlittaのお得プランで、1か月を30日として編集部が計算した結果です。800Lを超えるごとに1本を追加し、その代金を8か月で割りました。
1日5L使うと、月額2,380円に追加分約298円が乗って約2,678円。Locca Smartの月額3,300円より安く収まる計算です。
1日8Lでもlittaは約2,975円。ただし給水タンクが3.0Lのため、1日に約3回注ぐ手間がかかります。
基本プランのlittaでは追加のカートリッジが2,580円です。4年以内にやめる可能性があって基本プランを選ぶ場合は、この単価で計算し直すと月の費用がずれません。
2人暮らしで飲み水とお茶に1日2Lなら、定期のカートリッジだけで足りる量。炊飯や麺をゆでる水まで浄水を使う家庭は、1日の量を先に見積もってから機種を決める順番が確実です。
タンク容量と温度。1回の給水で使える量はこう
給水タンクはlittaが3.0Lで、床置きのSlim-RⅡとLocca Smartが4.0Lです。サーバーの中の水は注いでから2日程度で飲みきる決まりのため、タンクの大きさは使う量に合わせて選びます。
| 機種 | 給水タンク | 温水タンク | 冷水タンク | 温度 |
|---|---|---|---|---|
| litta | 3.0L | 1.0L | 1.0L | 冷水約5℃・温水約87℃ |
| Slim-RⅡ | 4.0L | 1.8L | 2.0L | 冷水約6℃・温水約80℃・再加熱約90℃ |
| Locca Smart | 4.0L・サブ1.0L | 1.8L | 2.0L | 冷水約6℃・温水約80℃・常温約25〜30℃・白湯約55℃・再加熱約90℃ |
littaの3.0Lは、コップ1杯200mlで15杯分。1日2L使う世帯なら、1日1回の給水で足りる量です。
1日1Lしか使わない場合、3.0Lを満水にすると飲みきるまで3日かかります。2日の目安に収めるなら、満水にせず2L程度を注ぐ使い方。
Locca Smartには、ボタン1回で約1Lを自動で注ぐ連続出水と、約200mlを注ぐ定量出水があります。鍋に水を張る料理や水筒の準備に使える機能。
littaは高さ50cmの卓上型で、置くには背面と左右に15cm以上、正面に5cm以上のすき間が要ります。棚に置く場合は、給水タンクを上から出し入れできる高さかも確認。
温水のチャイルドロックは3機種とも付き、冷水はロックなしで出せます。littaの温水は約87℃で、床置き2機種は再加熱で約90℃まで上がります。
「まずい」と感じる原因と対処。多くは使い始めと手入れ
味の違和感は、使い始めとカートリッジ交換の直後に出やすく、多くは水を出し切ると解消。公式の案内では、新しいフィルターのにおいが水に移る一時的なもので、体に害はありません。
| 状況 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 使い始め・交換の直後 | 新しいフィルターのにおいが移る | 給水タンクを満水にし、冷水と温水を出し切る。気になれば繰り返す |
| 1週間以上使ってから変わった | カートリッジの交換時期が過ぎた・汚れた | 新しいカートリッジに替える |
| 同じく途中から変わった | 給水タンクや浄水タンクの汚れ | 1週間ごとの洗浄をする |
| においが出る | HOTスイッチを切って内部が不衛生になった | HOTスイッチを常に入れておく |
| 水を入れて3日以上たった | 2日程度で飲みきる目安を超えた | 水を出し切り、清掃して新しい水道水を入れる |
| 黒い粉が出る | カートリッジの活性炭の粉 | 飲まずに出し切る。新品は取り付け前に約10分水に浸す |
littaのお手入れは、カバー内部と給水タンク、出水口と水受け皿が1週間ごと。本体と背面は1か月ごとで、専門業者のメンテナンスは要りません。
黒い粉はヤシ殻を原料にした活性炭で、公式は危険物ではないと説明しています。Locca Smartはカートリッジの左右を逆に付けると出る場合があり、左がオレンジ色、右が青色の位置が正しい向き。
使えるのは水道法の基準に合った水道水だけで、井戸水は使えません。35℃以上のお湯もろ過できないため、給水には蛇口の水をそのまま注ぎます。
水道水の成分が味に出る場合もあると公式は書いています。対処を試しても変わらないときは、契約者向けの0570-026-363に連絡でき、受付は10時から18時。
浄水型の味は、元の水道水と手入れの頻度で変わる仕組みです。採水地の味にこだわるなら、同じ会社の天然水を届けるプレミアムウォーターの水源と硬度と比べて選ぶ方法もあります。価格は変わることがあるので公式サイトで確認を。